審査委員会メンバーをご紹介致します。
(順不同)

Nicolas Sale
【審査委員長】
5つ星ホテル、リッツ・パリの総料理長
二コラ・サル氏
ミシュランガイドから4度も星付きシェフの評価を得ているフランス料理界の第一人者のひとり。 パリ近郊に生まれ育ち、数々のレストランや有名シェフたちの下での長年の修業を積んだ後、2003年に独立。2006年には南仏のホテルのレストランで星付きシェフとなる。
その後、クルシュベル、キリマンジャロ、K2といったホテルのレストランでのシェフを経て、ホテル・リッツの総料理長となる。
香り、色、場所、時間、日常生活、そして行く先々で感じ取ったインスピレーションを料理で表現するアーティスト、ニコラ・サル氏。伝統の中にもモダンなテイストを取り入れるなど、彼の独創性はファンを魅了してやまない。フランス料理界のトップに位置し、確かな味覚を持つサル氏は本コンクールの審査員長として相応しい方ではないでしょうか。

Valérie Stalport
パリ市内お茶専門店 neo.T. の経営者
ヴァレリー・スタルポール氏
ジャーナリストであったヴァレリー・スタルポール氏は、中国文化に魅了され、15年間お茶の世界に携わり、その後ジャーナリストを辞め、2007年にneo.T.というお茶専門店をパリで創業する。以来、彼女は毎年春になると日本、中国、台湾、インド、ネパールといった数々の生産者国を訪れ、その地の生産者の匠を学ぶとともにお茶の専門技術を年々深めていく。
パリのモンマルトルの丘の麓、アベス地区に根差しているお茶専門店neo.Tは、日本茶と中国茶が看板商品の人気店。新茶セレクションや本物の味を求めるお茶の愛好家たちにとって、なくてはならない場所である。
店では定期的に試飲会を開いたり、日本の生産者を呼んで交流会をしたり、お茶にまつわる陶器の展示会をするなど、和気あいあいとした雰囲気の中でお茶を楽しむ場を提供している。

Barbara Dufrene
Teaジャーナリスト
バルバラ・デュフレヌ氏
お茶の専門家、兼コンサルタントとしてお茶に携わっているバルバラ氏。カカオ、チョコレート、カフェ、お茶業界で長年キャリアを積んだ後、1992年から2004年まで欧州茶委員会の事務局長を務める。数々の茶農園を訪れ、地域を知り、お茶を味わい、どっぷりとお茶の世界に。
2011年からは商業新聞やお茶関連の雑誌にお茶やカフェの記事を執筆する傍ら、アトリエやお茶のPR活動をしている。
また、« la Nouvelle Presse du Thé » (新・お茶誌)というブログで、お茶の魅力を発信。お茶への情熱は尽きない。
Hugues Peyrebère
仏大手オーガニック茶会社 Les Jardins de Gaïa
仏国内営業責任者 兼 日本茶・韓国茶バイヤー責任者
ユーグ・ペルベール氏
お茶業界で20年勤務経験のあるユグ・ぺルベール氏。フランスのお茶専門店で経験を積んだ後、有機茶の輸入・加工・流通におけるフランスのパイオニア企業であるLes Jardins de Gaïaに入社。Les Jardins de Gaïaは75名の社員に支えられ、多種多様なお茶と有機フレーバーティーを扱う会社で、ヨーロッパでも大きい茶商の一つである。ぺルベール氏はフランス国内の営業責任者として、小売り業者、食料品店、お茶専門店と日々取引している。
ヨーロッパにお茶の魅力を伝える使者でもあり、また販売者でもあり、フランス市場向けのお茶を探求し、生産者の産地へ頻繁に出向いている。

François Lavergne
シャンパンメーカー Champagne Lavergne の経営者
フランソワ・ラヴェルニュ氏
シャンパンメーカー« Champagne Lavergne » の経営者、フランソワ・ラヴェルニュ氏は農業、ワイン醸造学、ブドウ栽培のスペシャリストでありグラン・ノブル・パリ・テイスティングスクール専門学校の教師でもある。
繊細な味の違いを見分ける味覚を持ち、毎年開かれる日本酒ソムリエのコンクールで日本酒のアンバサダーと初代チャンピオンの座を得る。何度も来日経験あり。日本のコルドンブルー開校時には総括者に任命され、また旨味の専門家としても活躍するなど、日本料理界に精通している。
Olivier Scala
仏大手茶会社 GEORGE CANNON 5代目
オリビエ・スカラ氏
オリビエ・スカラ氏は1978年に、家業であるジョルジュ・カノンという100年以上の歴史を持つ茶専門の老舗の5代目となる。記憶力と五感を駆使しながら父親のレイモン・スカラ氏と共にお茶のブレンドや購入における戦略などのノウハウ、テイスティングについての知識を深めていき、著名なお茶の専門家として名を馳せるようになる。2000以上もの種類のフレーバーティーを商品化し、その多くが賞を取ってきた。
これまでにフランス茶業会議所および茶組合の会頭、更には欧州茶委員会の事務局長を務めた経験を持つ。
自身の技術を伝えたいとの想いで、講演、研修、テイスティングの授業などを行い、多くの人にノウハウを教えている。
2017年に彼の息子オギュスタン・スカラが会社を継いでからも、お茶のブレンドやテイスティング、商品化に携わり、ジョルジュ・カノンの指導者として、高級茶の業界で誰もが認める第一人者の一人として茶業に携わっている。

Pascal Marquet
パリ市内ワイン専門学校 Grains Nobles 校長
パスカル・マルケ氏
ワイン醸造学者兼ソムリエである。パリ市内にあるテイスティングスクール、「グラン・ノブル」の校長を12年前から務めている。校内には、フランスで唯一(世界的にも珍しい)ロマネ・コンティのブドウ園の管理者が直々に試飲をさせてくれるカーブもある。彼自身がソムリエのキャリアでもあり、パリ政治学院というフランス屈指の名門校で、ワインのテイスティングやワイン業界に入るのに必要な知識を教える授業を受け持っている。
Gilles Brochard
お茶の専門家兼ジャーナリスト
ジル ・ブロシャール氏
日本文化に魅了されたブロシャール氏はパリの大学で日本文学を学んだ後、茶の湯や茶師といったお茶の世界に興味を持つ。
パラスホテルGeorge Vやブリストルホテルと共同し、お茶愛好家のアソシエーション「Le Club de Buveurs de thé」の推進に十数年間携わった後、試飲やアトリエを通してお茶の魅力を伝える教育機関Tea Tasting Instituteの共同創設者となる。
グルメや旅行・文学を愛するジャーナリスト兼リポーターとして、10冊以上ものお茶に関する本を執筆。著書には、ネパールの紅茶について紹介した『Un thé chez les tigres』 等がある。お茶を愛してやまず、お茶会やサロン等のイベントを、エルメスやヴィトンといった有名ブランド、企業と共に企画・実施している。